日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
やったねジョバンニ。
24/Jun.2022 [Fri] 5:46
イタリアの友人、ジョバンニが「新しいアルバムを出したよ」とメッセージを送ってくれた。
ジョバンニのことは以前の日記にも書いたけれど、お土産にウンコ石鹸(ウンコの形をした茶色の石けんを東急ハンズで見つけた)を持っていったらもの凄く喜んでくれた。
しかしそれをアンナの家の食卓に置いたので、我々二人は怒られてしまった。
「だってこれは石けんなんだよ」と説明してもアンナの怒りは収まらず、「早く退けて」とものすごい剣幕だった。
面白かったねえ、と今でも思い出す。
そのジョバンニがアルバムを出したのだ。
以前から友だちと二人でアルバムを出していたのは知っていたけれど、一度聞いて、それっきりという印象のものだった。
しかし今回のアルバムはジョバンニが一人で作ったらしく、個人の名前で出している。
そのアルバムの記事がイタリアの地元の新聞でも取り上げられたのだそうで、それも一緒に送ってくれた。
アップルミュージックでも、他のアプリでも聴けるから、聴いてみてくれよと書いてあり、早速聴いてみた、というわけである。
今回は「橋」をテーマに曲を作ったらしい。
ミャンマー語でタイトルが書いてある曲を開いてみると、これが素晴らしい。
お世辞抜きで良い感じだ。
おお〜ジョバンニ。頑張ったね。
ジョバンニも旅が好きなので、世界を旅しては「橋」に想いを寄せていたのかもしれない。
近所ならすぐにお祝いをするんだけど、今はイタリアにも行けない。 
とにかく素晴らしい出来のアルバムとなった。ブラボジョバンニ!

https://band.link/bridges_slm
comments (2) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
ご近所の若夫婦
09/Jun.2022 [Thu] 9:30
裏山に歩きに行くと、いつも決まった場所にキジのメスがいて地面を突いている。
キジはまるまる太っていて見るからに元気そうだ。
我々夫婦がそこを通り掛かってもまるで気にせず、堂々として地面を突いている。
その辺りはY中さんの家の近所なので、Y中さんにキジのことを聞いてみた。
すると、この三年くらい夫婦で住み着いていて、子供もいるという。
その言い方が若夫婦に土地を貸している大家さんみたいで笑ってしまった。
キジの旦那さんは、これまた立派な紅い色の顔に羽根が蒼く光っている。
目も良いらしく、キョンの罠である網にも掛からない。
キョンの網は黒くて見えにくいために大きな鳥はそこに引っかかって死んでしまうことが多いのだけれど、キジの旦那さんは冷静にこの網を見ていて、そこを避けて歩いている。
これなら安心だね、と妻と話した。
キジの子どもはまったく見かけないけれど、巣か、母親の近くにいるのだろうか。
とにかく、こうしてキジの家族は見る限りのんびりと暮らしている。
地面にどんな栄養のあるものが落ちているのか、我々には見えないけれど、とにかく何かを黙々と啄んでいる。そのおかげで丸々と太っている。
素晴らしいことではないか、とキジの奥さんを見るたびに思うのだ。
こんな楽園に居られることは本当にありがたいことだ。
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
トキワ荘の思い出。
18/May.2022 [Wed] 10:32
えーとですね。
何を書こうか、忘れてしまった。
そうだ、豊島区にあるトキワ荘ミュージアムに行ってみたいとずいぶん前から思っていたのである。
若い頃、原稿を書き始めたけど、右も左もわからずという時に藤子不二雄Aの「まんが道」という漫画を読んだ。
ちょうど単行本が出始めた頃でそれを夢中になって読んだのである。
トキワ荘には、はじめ手塚治虫が住んでいて、それを慕って寺田ヒロオが住み始めた。
そこに富山から上京してきた藤子不二雄の二人が訪ねてゆく話だ。
二人はまんが家を目指していて、当初は両国のあたりの二畳間で暮らし始めるけど、あまりに狭いので、それならこのトキワ荘に移ろうかと考える。
ところがこのアパートの敷金が三万円だと聞いて、あきらめてしまう。
当時、ラーメンが一杯45円という値段で、学生あがりの二人にとって三万円はとても手が出ない。
と、それを知った手塚治虫はそこを引っ越すことにして、敷金はそのまま藤子不二雄のために置いてくれたのだそうだ。
さらに今度はそのトキワ荘に石ノ森章太郎と赤塚不二夫も住み始め
このアパートは漫画家や漫画家を目指す若者が多く住むことになる。
トキワ荘はすでに取り壊されてしまったけれど、その建物を再現したミュージアムが建ったのだとニュースで聞いて、「行ってみたいなぁ」と思っていたのである。
その夢がついに叶って、今年のお正月に出かけてみた、というわけだった。
その時一番驚いたのは、当時そのトキワ荘に住む住民たちがよく食べていたラーメン屋さんが今でもある、ということだった。
ラーメン屋さんは「松葉」といって、このラーメンを藤子不二雄の二人はこよなく愛して、なにかというと出前を取る。
出前を持ってくる女の子がお金に困っていると聞けば、その子に貯金を下ろして貸してあげる話も出てきて、よく覚えている。
そのラーメン屋さんがまだ現役で頑張っているということが、自分には衝撃だったのである。
松葉の入り口には「まんが道」の中のラーメンを食べるシーンも拡大されて飾ってあり、うーんこれは入ってみたいけど、今はお腹も一杯で食べられないし、ということでその日は入らずに帰ってきた。
しかしいつかもう一度、と思っていたのである。
(つづくかもしれない)
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
童話みたい。
03/May.2022 [Tue] 5:23
車の運転台の足元に濡れた葉っぱが溜まっている。
掃除をしなきゃ、と思いながらしばらくそのままにしておいた。
昨日ようやくその葉っぱを箒で掃いた。
葉っぱはすでに土に変わり、そこから小さな芽が出ている。
小さな小さな芽で、なんの植物かはわからない。
でもそれが光を求めて伸びている。
毎日ぼくの運転する足をかいくぐって、この芽は伸びているのである。
いやはや、こうなると育ててみたくなるもので、しかし栄養をあげてとんでもないことになるのは困る。
ということで、とにかく今は見守っている状態である。
本当に色々なことがあるなあと思うのだ。
都会では考えられないことだろう。
雨がよく降って、濡れた靴で車に乗るので、この新芽にも水がいくらしい。
小さなことだけれど、楽しみがまた増えた。
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
春の静けさの中で。
25/Apr.2022 [Mon] 9:35
春の良い季節になった。
工場の裏ではキジのなく声が聞こえる。
それに混じって鶯の声。
温かい風が窓から吹き込んで来て、ああ良い季節になったなぁと心底思う。
先週の土曜日にはツバメも見かけた。
今年初めてのツバメである。
春が巡ってきて、ツバメもまた渡ってきたんだ。

先々週は島の北側にある公園に桜を見に出かけた。
毎年楽しみにしている桜で、一本の木から白い花とピンクの花が同時に咲くという珍しい木である。
キメラという現象らしい。
毎年花が咲くちょうど良い時期からは少し外れて、花が終わっていたり、まだ早かったりするのだけど、今年はぴったり、花盛りだった。
その桜を思う存分眺めて、公園の中を散策した。
広い公園の中に人は誰もおらず、不思議な気分になる。
地球上から人がいなくなって、その中を彷徨っているような静けさだった。
その中で満開の桜の花だけが静かに豪華絢爛に咲いていた。
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
春の味はほろ苦い。
20/Mar.2022 [Sun] 10:45
糠味噌で漬けた大根と蕪(カブ)が美味しい。
これに玄米ご飯というのがお昼の食卓であとは野菜スープのようなものを食べる。
スープにはうどんかラーメンを少し入れて食べることも多い。
こんなもので栄養が足りるのかどうか知らないけど、肉を食べると体調を崩すので、ほとんど食べない。
このあいだ、寒い時期に、よっちゃんからふきのとうを貰った。
作り方はネットか何かで調べろよと言われた。
検索してみると軽く炒めたあとで出汁醤油と味噌で煮込むと美味しいと書いてあったのでその通りにした。
これが玄米ご飯にものすごく合って、本当に美味しかった。
春の苦味がほんのりと効いて、それに味噌の甘みと醤油の味が混じりあって、食べるたびになんともいえない喜びを味わった。
作ったふきのとうの煮付けは何日かで終わって、また来年の楽しみになった。
温かくなってきて、糠床も発酵が進んで、小さな気泡が立つようになってきた。
蕪も東京なら一年中スーパーに並んでいるのかもしれないけれど、島では春が終われば手に入らなくなる。
大根もそろそろ終わりだ。
季節の味は美味しくてほろ苦い。
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
夢の中ではいつも楽しい。
12/Mar.2022 [Sat] 9:13
夢の中で建物の中にある市場に行った。
古い建物で天井の木の骨組みが良い感じだ。
市場には野菜やら果物やら、さまざまな商品が並べられている。
一画には喫茶店もあって、ちょっとこれはお茶でも飲みたいなあという気持ちになった。
外に出ると桜が咲いていて、あれ、これはいつの季節なんだろう? と不思議に思った。
すると同級生のRとYがいて、しばらく話す。
二人とも若いままで髪の毛もツヤツヤしている。その髪をリーゼントにして眉毛の上の髪の毛の生え際を剃っていた。
歳を取ればそこから薄くなっていくのに、と思いながらその髪を眺めた。
二人とも溌剌として、楽しそうに笑っている。
「なんだ、おまえ。なんでそんなに歳を取ったんだ?」
とRに聞かれた。
自分は歳相応に老けているらしい。
「いや、お前たちが歳を取らない方がおかしいんだよ」
と言うけど、二人ともぼくのいうことには耳を貸さないようだ。
変な夢で妙に記憶に残っている。
喫茶店にも入りたかったけど、何故だか入らないまま外に出てきてしまった。
思い返してみるとRもYもすでに他界していて、だから歳を取っていないのかもしれない。
しかしRが亡くなったのは昨年のことで、ま、夢のことだから自分の考えの範疇を超えているのだろう。
先日、同級生のお母さんが亡くなってお通夜に出かけたことも印象に残っているらしい。
同級生三、四人と寒い中で立ち話をして、みんな歳を取ったなあと思った。
それは自分も変わらない。
そのことが印象に残ってこんな夢を見たのだろうか。
建物は、自分の好きなものでたぶん中国の田舎とか台湾にまだありそうな古い建築物だった。
東京に出かけると街がどんどん新しくなって、古い味わいのある建築物がなくなってゆくのを寂しいと思っているのかもしれない。
とにかく奇妙な夢だった。
今は仕込みで苦しいので、脳が楽しい夢を見せてくれているのかもしれない。
大好きな建築物や若さの象徴としての同級生や、桜の花や、そんなことかもしれない。
仕込みももう少しで終わる。
頑張れ。
comments (2) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
春の声。
27/Feb.2022 [Sun] 9:41
春が近づいてきている。
夕方、仕事が終わってから裏山に歩きに行くと、鳥が盛んに鳴いている声が聞こえる。
メジロが集って、高い声で囀りあっている。
チュクチュクという楽しそうな声だ。
ウグイスの囀りも聞こえる。
春に鳴く声とは違って、冬はもっと低い声で控えめに囀る。
ヒヨドリも鳴いている。
そんな春の彩りに耳を澄ましながら山の中を歩く。
風は冷たくて手がかじかむけれど、日差しは淡い、白い光でそこに春を感じる。
日差しが輝いている。
昨日は道の真ん中にうずくまっている鳥を見つけて、慌てて車を停めた。
走ってそこまで戻ってみると、ヒヨドリだった。
キョトンとした顔をしてこっちを見ている。でも逃げないので、どこか具合が悪いのだろう。
手袋をした手で包んで道端まで運んだ。
大型のトラックがたくさん走っているのでこのままだと轢かれてしまうだろう。
嘴から少し血が出ている。
良くなってまた元気に飛べると良いね、とお祈りをした。
何度もした。
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
わかる、その気持ち。
21/Feb.2022 [Mon] 10:36
車を運転していたら原付に乗ったおじさんがものすごく嬉しそうな顔をしてカーブを曲がってきた。
身体をちょっとだけ倒しているだけだけど、自分ではもうほとんど路面スレスレくらいまで倒れている気分になっているのだろう。
わかる、その気持ち。
バイクに乗り始めた頃は楽しくて原付に乗りながら、自分がレーサーになったような気持ちで走っていた。
このおじさんも免許を取り立てなのか、とにかく本当に嬉しそうで微笑ましかった。
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
手袋を買いに。
04/Feb.2022 [Fri] 10:21
お風呂から上がってラジオをつけると女性の朗読する声が聞こえてきた。
キツネの子供が街中を歩いて、店の看板を探しているらしい。
夜で街は冷えて、静かな冬の夜の情景が伝わってくる。
何の話か気になったけれど、身体を拭いて着替えたあとそのラジオも消してしまった。
なんとなく気になってあとで調べてみると、それは「冬の朗読音楽会」という番組で、新見南吉の「手袋を買いに」という童話だったことがわかった。
ラジオには聞き逃した番組をもう一度聴き直せるシステムもあるようで、明け方早くに目が覚めたので、この話を聞いてみることにした。
朗読に書き下ろしの音楽もつけて、今回はピアノの演奏らしい。
その番組を布団に潜って顔だけを出して、暗い中でイヤホンをつけて聞いた。
雪を知らない子ギツネがお母さんと一緒に山を下りて街まで手袋を買いに行く話だ。
作者の新見南吉は、小さい頃に母親を亡くして、お母さんの愛情を知らずに育った。
そのことから生涯を通じて母子の愛情をテーマに童話を描き続けたのだそうだ。
お母さんキツネは人間の住む街まで子どもを連れてやってきたけれど、昔、人間にひどい目に遭ったことを思い出して、足がすくんでしまう。
それで子ギツネだけを手袋を買いに行かせる。
銀貨を二枚渡して、子ギツネの片方の手だけを人間の手にしてあげる。
「帽子屋さんを見つけたら、必ずこの人間の手を出して、手袋をくださいって言うんだよ」
と言い含める。
ところが子ギツネは帽子屋さんを見つけると舞い上がってしまい、間違えてキツネの手を出してしまう。
これ以上書くと、この童話を読む愉しみが半減してしまうかもしれないのでここでは書かない。
でもこれが良いんですね。
短い話の中にお母さんキツネの子供を思いやる気持ちが伝わって来て、「ああ、良いなあ」としみじみ思った。
朗読を聴くと、読むのとはまた違った味わいがあって、これも良かった。読み手は女優の広末涼子さんで、この人の朗読も良かった。
このシリーズは三回あるらしく、また朝早くに目が覚めたら聞いてみようと思った。
(暮れの話なので、もう再放送も聞けないかもしれません。あしからず。)
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
<<<<< 2022,Jul >>>>>