日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
初めての出来事。
08/Sep.2021 [Wed] 13:34
PCR検査をした。
白内障の手術を受けるためには、まずこの検査をしなければいけないのだという。
指定のプラスチックの容器に唾液を2c c入れなければ検査が出来ないらしい。
病院の、元は廊下だったところをビニールで遮り、そこにパイプ椅子が並べて置いてある。そこに座って唾液を出すらしい。
こうして書くとものすごく変なことをしているように思えるけど、やっている本人は必死なのでそんなことにも気がつかない。
看護師さんは腕の太いごつい人で、この人にはいつも小言を言われる。
本当は家で唾液を入れてくるはずだったらしいのに、ぼくが空手で病院に来たので、仕方なくこの部屋に入れてくれたのだそうだ。
「聞いてますか? タニグチさん?」と言われて「聞いていますよ」と答える。
この人に逆らって首でも締められたらすぐに気絶しそうなので、いつも素直に聞くことにしている。
「じゃあこの容器に唾液を入れてくださいね。大変だと思うから五分したらきますから」
と言われた。
説明の用紙も渡されて、「梅干しかレモンを食べる想像をしてください」と書いてある。
「いや、一分もあれば充分ですよ。唾液の量は多いんで」
と答えると
「じゃあ一分後に来ますから」
と言われる。
ところがやってみるとこれがなかなか難しいことがわかった。
唾液は泡が多くて、液体はなかなかたまらない。
始めのうちは勢いよく出ていた唾液もすぐに出なくなってきて、一分ではまるでたまらなかった。
「どうですか?」
と聞かれて
「ぜんぜんダメです」
と答えると
「ほーらね。だから難しいって言ったのよ」
とまた言われてしまった。
それが前回で、今回は二回目の検査のために、またしても唾液を容器にためなければならない。
今日は自宅でやることになった。
それなら何分掛かるか、タイマーで測ってみることにした。
五分くらい掛かるかな? と思ってやり始めると、これがまた大変で、全然たまらない。
さあ、何分掛かったでしょう?
正解は9分35秒。
うーん、ずいぶん掛かりましたね。
人生は何が起きるかわからない。
白内障になる日が来ることも予想出来なかったけれど、唾液を容器に入れることも予想出来なかった。
明後日は二回目の手術だ。
うまく行きますように。
(七月に書きましたが今頃の掲載となりました)
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
<<<<< 2021,Sep >>>>>