日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」 |
裏山に歩きに行くと、いつも決まった場所にキジのメスがいて地面を突いている。
キジはまるまる太っていて見るからに元気そうだ。 我々夫婦がそこを通り掛かってもまるで気にせず、堂々として地面を突いている。 その辺りはY中さんの家の近所なので、Y中さんにキジのことを聞いてみた。 すると、この三年くらい夫婦で住み着いていて、子供もいるという。 その言い方が若夫婦に土地を貸している大家さんみたいで笑ってしまった。 キジの旦那さんは、これまた立派な紅い色の顔に羽根が蒼く光っている。 目も良いらしく、キョンの罠である網にも掛からない。 キョンの網は黒くて見えにくいために大きな鳥はそこに引っかかって死んでしまうことが多いのだけれど、キジの旦那さんは冷静にこの網を見ていて、そこを避けて歩いている。 これなら安心だね、と妻と話した。 キジの子どもはまったく見かけないけれど、巣か、母親の近くにいるのだろうか。 とにかく、こうしてキジの家族は見る限りのんびりと暮らしている。 地面にどんな栄養のあるものが落ちているのか、我々には見えないけれど、とにかく何かを黙々と啄んでいる。そのおかげで丸々と太っている。 素晴らしいことではないか、とキジの奥さんを見るたびに思うのだ。 こんな楽園に居られることは本当にありがたいことだ。 comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
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