日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
おせんべいの季節。
11/Dec.2016 [Sun] 18:05
オカムシちゃんが、おみやげに油で揚げたおせんべいを
持ってきてくれた。
ぼくは出かけていなかったのだけれど
工場に戻ると、机の上にそのおせんべいが置いてあった。
これ、去年だったか、食べては苦しみ、食べてはまた苦しい
思いをした、あのせんべいだったことを思い出した。
それでも食べたい気持が先走って、封をあけて
ひとつ、口に入れた。
美味しい。
醤油とせんべいの香ばしさが口の中で拡がってゆく。
うん、これはうまい。
でもあとで油が胃の中に沁みて
もだえ苦しむことになるぞ、と思いながら
もうひとつ食べた。
胃はまだ大丈夫。
そう思ってもうひとつ、口に入れた。
美味しい。
本当に美味しい。
結局五つ食べたところで、胃が苦しくなってきた。
なんといったらいいのか、胃に流し込んだコンクリートが
固まりはじめて、重くなってゆくような気分である。
その固まりにさらに鉛を入れて、硬く重く
身体の中心に据えたように存在感を増してゆく。
家に帰る頃には、その苦しみは最高潮に達して
ご飯を食べたあと、布団に入ってからも
海老のように身体を丸めて気持ち悪さを凌いだ。
朝になって治ったか? というとまだ苦しい。
「これを食べると胸焼けがするんだよね」
とオカムシは嬉しそうに笑いながら妻にせんべいを渡してくれたらしい。
「食べなきゃいいのに・・・」
と妻に言われた。
今年は五つ、このおせんべいを口にしたところでダウンした。
さて、来年はどうするだろう?
またこのおせんべいを貰って、ぼくは食べるだろうか?
食べるでしょうね。
バカだなあ、こいつ。
来年も苦しんでのたうちまわる様子が眼に浮かぶので
(バカだなあ・・・)
と思った。
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