日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
子供から教わる大切なこと
25/Dec.2016 [Sun] 17:16
風呂釜の修理をしてくれたI澤さんが帰ってから
今度は一人で、錆びている部分に錆び止め液を塗った。
この錆び止めは、錆びたところに塗ると、
錆びがそのまま硬化してしまう、という
優れものである。
焼酎工場で使うために買ってあるけれど
家のまわりも鉄を使った部分はどんどん錆びるので
気が付いたときに塗ることにしている。
とにかく海の近くに住んでいると
潮が雨のように降ってくる。
そして何もかもが錆びて朽ちてゆく。
海岸に沿ってテトラポットを置くようになったのも
潮が舞う原因のひとつだ。
風呂釜の下の部分が錆びていてそこを塗った。
隣の家のお孫さんが、一人で遊んでいて
「今日は一人か? 」
と声を掛けたら、
「うん。じゃあねえ、ぼくの名前を言うね。
00たくやっていうの。小学校一年生」
と言った。
人懐っこい子で、何か外で作業をしていると
必ず寄ってきて、ジッとそれを見ている。
錆び止め液を多めに出してしまって、それがまだ余っているので
「おじいちゃんにどこか塗るところがないか聞いてきて」
とたくや君に言った。
「うん」
と言って家の中に走っていった。
おばあさんが出てきて
「いいよ。大変だでえ」
と言った。
液はもう捨てるしかないから、というと
「それなら、雨戸の戸袋が錆びているから
そこを塗ってくれない?」
と言われた。
背の高いところで、脚立を持ってきてそれを塗った。
お菓子をくれるというので
「食べないからいいよ」
と断ると、
「それならリンゴをくれるョ。
甘くておいしいよ」
と言って、リンゴを二つ貰った。
甘い香りがして、美味しそうなリンゴだった。
自分が子供に戻ったような甘酸っぱい気持になった。
夕焼けがところどころちぎれるように
海に沈んでいくところだった。
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