日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
いつもこんなことを呟いてため息をついているんだな。
11/Aug.2018 [Sat] 17:28
台風が近づいてきている。
ゆうべもかなりの量の雨が降って、今日の午後には本格的に島に近づいてくるという。
朝になって倉庫に行ってみると、雨漏りしていることがわかった。
ここはもう古いので屋根のコンクリートに亀裂が入って、そこから
雨が漏れてくるのである。
亀裂の部分を削って、そこにコーキングを流し込み、なんとか修理をしたけれどやはりコーキングが古くなってくると、同じように水が染みてくる、らしい。
やれやれ、今日は焼酎の瓶詰めをしておきたかったけれど
仕方がない、一度工場に出かけて、修理の道具を持って、もう一度ここまで
戻ってくることにしよう。
(いつもこんなことを心の中で呟いてため息をついているんだな)
幸いなことに今は雨も止んでいるので、なんとかこのあいだに
雨漏りの修理をしてしまいたい。
あと二時間くらいは雨も降らない、という予報である。
ハシゴに、コーキング、それにコーキングのヘラ、を車に積んで
もう一度、倉庫に戻ってきた。
途中で、サイクリングをしているカップルを見かけた。
中年の男性はステテコ姿で、女性は自転車を停めて、上着を脱ごうとしているところだった。それを男性がすごい形相で見つめていた。
なんだってあんな形相で相手を見つめているんだろう? と思った。
おいおい、これから台風なんだぞ、そんな呑気なことをしている場合ではないぞ、と思いながら、車で走りぬけた。
あまりに疲れている人や、ちょっとこれは目的地まで辿り着く事が出来そうにもないような人を見かけたときは車を停めて声を掛けることもあるけれど、
今は、そんな余裕はない。
雨が降ってきたら屋根の修理どころではなくなってしまうからだ。
でもヘタに声を掛けると、怪しまれたり、怖がられたり、あとは
せっかくの休みに楽しんでいるんだから、ヘンなこと言わないでください
と怒られたりもする。
そうなのだ。
うちに買い物にきたお客さんが水着を着ていたので
「今日は台風だから、泳ぐのはやめたほうがいいですよ」
と言ったら、その人に
「せっかく休みを取ってきたんですよ」
と逆上されてしまったことがあった。
まあそれぞれ都合があるんだから、台風なんかに構っていられるか、ということなのだろう。
気持ちはわかるけど、でも死んじゃうこともよくあるよ、となんとか伝えたい。
しかしこちらが真剣になればなるほど、相手は引いてゆくので
これはダメだろうな、と思って、諦める。
それで倉庫の屋根に登ると、風がびゅんびゅん吹いて、帽子も、道具も飛ばされそうになった。
ちょっとでも空に近づくと、ひどく暑く感じるのは気のせいだろうか?
なんとかコーキングを塗って、やれやれ、と思って、工場に戻った。
さっきのサイクリングをしていたカップルの姿は見当たらず、
どうか無事に楽しい休暇になってもらえたら、と祈るばかりだった。
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