日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
おーい、元気か?
23/Jun.2020 [Tue] 13:35
台湾の友人はコロナ騒ぎでどうしているのか
心配になって電話をしてみた。
友人は小朱と言って、台北で串焼き屋を営んでいる。
その串焼きがもの凄く美味いので
毎晩通っているうちに仲良くなったというわけである。
初めは屋台だった店が、そのうちちゃんとした店になり
店舗を構えるにあたってロゴを作ってくれ
と頼まれた。
妻はデザイナーなので小朱の顔をイラストに起こして
キャッチーなロゴを作った。
それが気に入ったのか以来ずっとそれを使ってくれている。
台湾に出かけるとまず小朱の店に顔を出す。
親戚一同との会食にも呼ばれて
御馳走も食べる。
小朱のお母さん、小朱の子供たちが三人、
妹の家族五人、その下の妹と子供、
おじさんの一家、おじさんの孫たち
それに小朱のいとこの一家、
全部合わせるともの凄い数になる。
初めはそれが誰なのか判らなくていちいち誰なのかを聞いていた。
初めて宴会に来る人もいて、けれども
彼らは恥ずかしいのか、自分が誰なのか名乗らない。
そこでぼくから挨拶に行く。
すると途端に打ち解けて、もの凄く嬉しそうな笑顔になる。
ぼくも嬉しい。
そんなことが二十年以上にわたって繰り返されて
今や、大団円の宴会となっている。
あとは小朱の店が終わった後、夜中から路上にテーブルを出して宴会をする。
近所から小朱の友達が集まってきて
ビールで乾杯をするのである。
食べ物はそれぞれが持ち寄って、ビールもそれぞれが
買ってくる。
釣りに行ってきたと言って、お刺身をその場で作る人もいるし
魚を焼いて食べさせてくれる人もいる。
たいして言葉がわかるわけでもないけれど
とにかく一緒にいると楽しい。
初めて会った時は生まれてもいなかった子供が
今はもう大学生になっている。
こうなるともうほとんで親戚で、
自分は前世ではこのあたりに住んでいたのだろうと
近頃はそう思っている。
中国のアモイは台湾の対岸で、中国に行くと
「アモイ人か?」
とよく聞かれる。
日本人か? とは言われないので、まあ顔つきからして
この辺りの人間なのだろう、と思った。
前置きが長くなったけれど、とにかく
小朱に電話をしてみた。
「台湾に来ているの?」
と電話に出た奥さんが言うので
「今は台湾に入国できないよ」
と言うと
「あら、そうなの?」
と不思議そうな声。
入国制限のことを知らないのかもしれない。
そのあとで小朱に代わってもらう。
「仕事はどう?」
と訊くと
「大丈夫」
だと言うこと。
「こっちは全然ダメだ」
と言うと小朱も
「こっちもダメだよ」
と言う。
まあ今はダメだよな。
でも声が聞けて嬉しかった。
またすぐに会おうね、と言って電話を切った。
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