日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
おじさん、手つなぐ?
22/Aug.2020 [Sat] 13:04
山手線に乗って座席にすわる

つい上を向いて画面を見てしまう。
やれやれ、と思った瞬間に動画が流れているのを
見てしまうのだ。
今、盛んに流れているのは脱毛の宣伝で、
女の子が図書館で本を手に取ろうとすると、同じ本を男の子も取ろうとする。
二人の手が触れそうになると女の子が「手つなぐ?」
といきなり聞くのだ。
それで男の子がびっくりすると「ジョーダン」と言って笑うのである。
そんなわけないだろ? といつも思うけど、顔を上げるとつい見てしまう。
それで覚えてしまったというわけだった。
まったくなあ、右を見ても左を見ても宣伝ばっかり流れていて
何だってあんなに脱毛脱毛と言うのか、訳がわからない。
脱毛すれば、世の中すべてオッケーのように
宣伝をするけれど、んなことはないだろう
と電車に乗るたびに思ってしまう。
覚えてしまった宣伝はもう一つあって
これは、なんという人だったか昔よく見た顔だけど
今になってまた急に顔を見るようになった。
美人なのかどうか、印象深い顔立ちをした人だ。
この人がダイソンのヘアカーラーを髪に巻きつけるのだけれど
スイッチを入れるだけで、髪がこの器械に勝手に
巻きついてしまうらしい。
まあ、これも俺には何の関係もないのである。
巻きつく髪がないんだもんな。
いや、禿げているわけではないんですよ。
ただ短く刈っているので、ヘアカーラーを使う必要が
ないのである。
あとは洗剤を入れなくても良い洗濯機の宣伝もある。
洗濯機に洗剤をいちいち入れなくても良いのだと
高らかに謳っているのだけれど
その行為がそんなに面倒なものなのかどうか?
ぼくにはわからない。
やったことがないんだろうって?
いやいや、毎日洗濯をするのは
ぼくの仕事なんですね。
旅に出れば洗濯は自分の手でするわけで
洗濯機がどんなに便利なものか、
ありがたみを心の底から感じている。
洗剤を計って入れるくらい何でもないのである。
そうだった、何が言いたいのかというと
電車に乗ってまで宣伝を見たくないよ、
船の中だって散々、島の観光スポットのビデオを
見てしまうのである。
これがまた島で恋に堕ちる若き男女の物語で
最後に夕焼けの海を前に手を繋いだりしてしまうのだけれど
これもつい見てしまうので困ってしまう。
街を歩いていて、この女の子とすれ違ったら
「東海汽船のビデオに出ていたでしょ?」
と分かってしまうくらい、何度も見ているのだ。
こういうように何度も何度も見ると
覚えてしまうくらい刷り込まれてしまうわけで
しかし、それならもっと名作のようなものを
刷り込ませて貰った方がどんなに良いかと
自分のことを思ってしまう。
まあ、宣伝は自分の会社のことをすり込ませるくらい
流すことが大切なんだろうけれど
それにしてもなあ、
「手つなぐ?」
って言われてもなあ、と思うのだった。
comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
コメント
コメントはありません。
: URL : : : PAGE UP↑↑↑
コメントする









        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
<<<<< 2020,Oct >>>>>