日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
おーい、元気か?
06/Sep.2020 [Sun] 14:49
毎日、裏山に歩きに出かける。
その時に、藪の中から「にゃあ」という声が聞こえて
きて、何だろう?と思った。
猫じゃないの? と妻が言うけれど
姿が見えない。
こんなところで猫が? と思うけれど
確かに猫の声である。
翌日になるとその声はもっと近づいてきた。
「おーい」
と声をかけると、にゃあという声は激しくなって
沢の下の方からどんどん近づいてくる。
小さな猫だった。
生まれて間もない猫が段ボールの箱に入れられて
捨てられたらしかった。
猫は沢を登って、排水溝の中にいる。
そこは金網が張られているので、こちらからは手が届かない。
「こっちにおいで」
と声を掛けるとちゃんと来た。
金網が途切れる場所までトコトコと歩いて来た。
生まれて間もない本当に小さな猫だった。
何か食べるものを持ってこないとこのままでは死んでしまうだろう。
それで工場に戻って、牛乳に鰹節の粉を混ぜたものを
持っていってみた。
入れ物はどうしようか? と妻と話して
お灸が入っていたプラスチックの容器を使うことにした。
持っていってみると、子猫は最初は警戒していたものの
すぐにこれを飲んだ。
良かった。これでとりあえず死ぬことはないだろう。
翌日は東京の病院に検査に行くことになっていたので
どうしようか、迷ったものの、船に乗る前に
やはり牛乳を持って出かけてみた。
昨日の牛乳が残っていたのでそれを捨てて
新しいものに替えた。
病院の検査は二日掛かって、三日目になって帰ってきた。
帰ってきてすぐ猫のいる裏山に行ってみたけれど
猫の姿は見えなかった。
あたりをずいぶん探してみたけれど、どこにも見つからなかった。
山の中なので、人もあまり歩かない場所である。
どこかで元気に暮らしているといいね、と妻と話した。
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