日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
なんと恵まれていることか。
23/Sep.2020 [Wed] 13:31
今年の夏は暑くて湿度も高かったので
かつてジャングルで30年も暮らした小野田さんはどういう暮らしをしていたのか、
急に知りたくなった。
小野田さんが居たのはフィリピンの小さな島だったけれど
きっと湿度も高かったことだろう。
それに雨も大量に降って、それをどうやって凌いでいたのか
考えてみると大変なことだと思った。
うちも仕事場には冷房装置がなくて
従姉妹に言わせると
「そんなこと考えられない、熱中病で死んじゃう」
と言われてしまった。
確かに暑いし、午前中はまだ仕事になるけれど
午後はひどくなるともう仕事にならない。
それでもまだ帰る前に裏山に走りに出かけて
もう一汗かく。こうするとめまいが少し治まるからだ。
というわけで体重が全然元に戻らない。
それどころかさらに痩せてしまった。
でもね、夕方、家に帰って玄関を開けると
もう天国なんですね。
「おおー、涼しい」
と妻と手を取り合うほど素晴らしい気持ちになる。
風呂に入って汗を流すと、もうとんでもなく気持ちが良い。
一日中冷房装置の中にいたら、すぐに体調を崩すだろう。
朝、仕事に行く時に外に出ると
本当に暑くてこれからどうなるんだろう?
と思うほど汗をかくけれど、
そのうち慣れる。
台風で停電にでもなれば、もうクーラーも使えないわけで
その時はこの暑さに耐えるしかなくなる。
そこで小野田さんのことを思い出したというわけだった。
調べてみると小野田さんはフィリピンのその島の
諜報活動の指令を受けて活動していたので
棲み家というものを持たなかったという。
三日から五日で居場所を転々として、
キャンプを張るわけでもなく、
寝るときも傾斜している土の上に横になるくらいだったらしい。
雨が降ると、土砂降りになり、下からの跳ね返りが
酷かったと書いてある。
そういう中で横になると体温を奪われるので
しゃがんで過ごしたという。
そんな生活を三十年も続けていたのである。
さらに食べ物は果物や、牛を殺して食べていたということで
それだって充分ではなかっただろう。
そんなことを知って、自分の暮らしがどんなに良いか
思い知った。家に帰ればクーラーが効いて
風呂にも入って、雨も凌げる。
昨年は台風で雨漏りが長く続いたので
雨が凌げるというだけでも本当にありがたい気持ちになる。
乾燥した布団の上でぐっすり眠ることもできる。
洗濯も器械で出来るし、お湯もすぐに沸かせる。
火もスイッチをひねるだけだ。
現代の生活と小野田さんの暮らしを比べる方がおかしいという人もいるだろうけれど
ぼくは小野田さんの生活を知って身の引き締まる思いがする。
(思想的なことではなく、あくまでその暮らしぶりのことだ)
快適な暮らしも素晴らしいけれど
島で暮らして行く以上はいつ災害に巻き込まれるか
わからないのである。その時に勘が働かなければ
すぐに息たえてしまうことだろう。
なんだか真面目な話になってしまった。
これを読んでいる人には絵空事の御伽話に聞こえるかもしれない。
バカなことを真剣に考えているよ、と笑われても、
今の世の中は何が起きるかわからない、と思っている。
ま、そんなことを言っても小野田さんには到底及ばないし、
家にはクーラーがあるのでなんとか生きていけるのだった。
クーラーは素晴らしいなあ、って
そんな話をしたかったのかどうか?

(暑い時に書いたものですが、急に涼しくなって
ようやく一息ついているところです)
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