日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
よっちゃん再び。
11/Feb.2021 [Thu] 22:30
山の中を歩いていると、よっちゃんがまたスルスルっと車できて
「こんなもの食う?」
と言いながらポケットから緑色の木の芽のようなものを出して見せてくれた。
ふきのとうで「あっ大好き」と言うと「じゃあこれから畑に行って採って来るから、ちょっと待ってて」と言われた。
「去年の日記を見たら今くらいに採れたから、もう時期じゃないかな? と思って」とボソボソした声で言った。
よっちゃんは日記をつけているんだと思うと嬉しくなった。
季節のものを食べるのは本当に嬉しい。苦味が身体に効いて冬に溜まった悪いものが出てゆく。
「じゃあ車の前で待っててな、すぐにいくからよ」と言われた。
よっちゃん(かどうかも知らないけれど、とにかくよっちゃん)は優しい。なぜぼくに優しくしてくれるのか、本当にありがたい気持ちで胸が一杯になる。
それで歩いた後で猿に威嚇されながら待っているとよっちゃんが来て紅いおしゃれなジャケットのポケットの中からもう手品のようにいくらでもふきのとうを出してくれた。
最後には100円ライターまで出てきて一緒に、笑った。
夜にそのいただいたふきのとうを焼いて食べた。苦味が効いて美味しかった。
味噌の和え物も妻が作ってくれてこれも美味しかった。
その晩、寝ていてシャツが濡れるほど汗をかいた。
今日はよっちゃん(かどうかわからないけど)ありがとうございます、本当にありがとうございます、と山に向かって手を合わせた。何しろどこに向かって手を合わせれば良いのか、家も知らないのである。それで神さまに向き合うようにとにかく手を合わせた。
みぞれが降って、手が痺れるように冷たかった。
でも心はありがたい気持ちで一杯になった。
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コメント
よっちゃん再びw
紅いオシャレなジャケット!
も〜う、よっちゃんがどんな人か姿形を妄想しすぎてます(^_^;)

きっとよっちゃんも、あげられてよかったなぁ、どうやって食べたかなぁ、と思ってくれてますね。
ありがたい気持ちは本当に温かいですね。

青い香りと苦味を想像しました。
お裾分けありがとうございました(^-^)v
ユキミ : URL : 16/Feb.2021 [Tue] 9:21 : fAadlbRw : PAGE UP↑↑↑
ところがこれを最後に、よっちゃんとは山で会えなくなってしまったんですよ。
不思議なこともあるもんだ、と思っています。
よっちゃんいずこへ〜^ - ^
なんだか小説になりそうな話です。
一円大王 : URL : 19/Feb.2021 [Fri] 14:07 : fNwyv2.Q : PAGE UP↑↑↑
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