日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
手袋を買いに。
04/Feb.2022 [Fri] 10:21
お風呂から上がってラジオをつけると女性の朗読する声が聞こえてきた。
キツネの子供が街中を歩いて、店の看板を探しているらしい。
夜で街は冷えて、静かな冬の夜の情景が伝わってくる。
何の話か気になったけれど、身体を拭いて着替えたあとそのラジオも消してしまった。
なんとなく気になってあとで調べてみると、それは「冬の朗読音楽会」という番組で、新見南吉の「手袋を買いに」という童話だったことがわかった。
ラジオには聞き逃した番組をもう一度聴き直せるシステムもあるようで、明け方早くに目が覚めたので、この話を聞いてみることにした。
朗読に書き下ろしの音楽もつけて、今回はピアノの演奏らしい。
その番組を布団に潜って顔だけを出して、暗い中でイヤホンをつけて聞いた。
雪を知らない子ギツネがお母さんと一緒に山を下りて街まで手袋を買いに行く話だ。
作者の新見南吉は、小さい頃に母親を亡くして、お母さんの愛情を知らずに育った。
そのことから生涯を通じて母子の愛情をテーマに童話を描き続けたのだそうだ。
お母さんキツネは人間の住む街まで子どもを連れてやってきたけれど、昔、人間にひどい目に遭ったことを思い出して、足がすくんでしまう。
それで子ギツネだけを手袋を買いに行かせる。
銀貨を二枚渡して、子ギツネの片方の手だけを人間の手にしてあげる。
「帽子屋さんを見つけたら、必ずこの人間の手を出して、手袋をくださいって言うんだよ」
と言い含める。
ところが子ギツネは帽子屋さんを見つけると舞い上がってしまい、間違えてキツネの手を出してしまう。
これ以上書くと、この童話を読む愉しみが半減してしまうかもしれないのでここでは書かない。
でもこれが良いんですね。
短い話の中にお母さんキツネの子供を思いやる気持ちが伝わって来て、「ああ、良いなあ」としみじみ思った。
朗読を聴くと、読むのとはまた違った味わいがあって、これも良かった。読み手は女優の広末涼子さんで、この人の朗読も良かった。
このシリーズは三回あるらしく、また朝早くに目が覚めたら聞いてみようと思った。
(暮れの話なので、もう再放送も聞けないかもしれません。あしからず。)
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