日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」 |
松葉のラーメンの話である。
藤子不二雄両氏も好んで食べていたこの店がいまだに現存していることに驚いて、いつか食べに行ってみたいと思っていたのである。 その夢がついに叶って、とうとう行ってきた、というわけだった。歯の詰め物が取れてしまい、歯医者に行ったついでに寄ってみたのである。 店は混んでいだけれど、カウンター席がひとつ空いていたところにうまいこと座ることができた。 漫画家の色紙が壁にたくさん貼られていて、それを見上げながらぼんやりする。 お姉さんに注文を聞かれて、餃子とラーメンを頼んだ。 餃子はどうしようか、来る前からずっと悩んだのだけれど、やっぱり食べてみたかったのだ。胃が小さくなってとにかく量が食べられない。でも食べきれなければ持ち帰るということだって出来るかもしれない。 カウンターからは厨房の中がよく見える。 中には奥さんなのか中年の女性と若い女性が働いている。 料理を作る人は中年の女性一人なので見るからに忙しそうだ。 ホールだって忙しくて、もうてんてこまいの様子である。 そこに持ってきて「写真を撮って良いですか?」と聞く人もいて、ホールのお姉さんはそれにも丁寧に応えている。 色紙は藤子不二雄A氏の描いたものもあるし、最近ではしりあがり寿氏の描いたものもあった。 しかし、店の人は漫画家が店に訪れたことをどうやって知るのだろうか? だって漫画家だとわからなければ「色紙を描いてください」と頼むことも出来ないだろうし、と不思議に思った。 それとも漫画家が訪れた時は自分から挨拶するような暗黙の了解があるのだろうか? そんなことを考えているうちにまず餃子が来た。 うーん、大きな餃子だ。食べられるかな? と思ってひとつ食べると美味しくて、もうどんどん食べてしまう。 それで一皿をあっという間に食べてしまった。 この餃子は幡ヶ谷のニイハオにも負けない味だ。 すると今度はラーメンが来た。 昔懐かしい感じのラーメンでこれが旨い。麺が太くて嫌味がない。あっさりしているけど後を引く味だ。 チャーシューも厚切りで、これもこの店が丁寧に作っていることが窺える。 ワカメとネギが味を引き締めていて、これは本当に美味しかった。 トキワ荘は抜きにしても、また来たいと思う味だった。 来て良かったなぁ、としみじみ思った。 comments (0) : trackback (x) : PAGE UP↑↑↑
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