日本で唯一の屋根に椿の木を植えた店舗から作家、社長、杜氏である谷口英久が綴る抱腹絶倒の「Blog」
スズメの恩返し。
31/Jul.2022 [Sun] 19:58
裏山を歩いているとキョンの罠に何か小さなものが掛かって、もがいているのが見えた。
薄い茶色で鳥かな? と思って近づいてみるとスズメだった。
これは放っておいたら死んでしまう。
しかし網が、羽根の奥まで絡まって、なかなか外せない。
スズメはまだ子どもだろうか、嫌がって暴れるのでそうっと身体を掌で包んだ。
柔らかい短い羽根が身体の下に生えていて、掌がくすぐったい。
体温が伝わってきて、温かい。
しかし雨が降ったあとで、湿度が高く、しゃがみ込んでいると汗が滴り落ちてくる。
スズメの頭というか首にまで網が入り込んでいるために、外れない。
と、スズメが首を回してぼくの指に食いついた。
これが結構痛くてびっくりした。
「お前さんを助けようとしているんだよ」とスズメに言ったけれど、その後もスズメは抵抗を続けた。
この網が外れれば、なんとかなるんだよ。
そうだ、こうやって、ここが外れれば、とパズルを解くように網を外してゆく。
汗が流れて集中している気持ちが途切れる。
またスズメが暴れて、その拍子に網から外れて、飛んでいった。
良かった。
噛まれた指は痛かったけど、傷もなかった。
元気でな。
もう網にかかっちゃだめだよ、と飛んでゆくスズメを見送った。
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